歯の組織を含むこともある卵巣嚢腫
女性特有の臓器の1つでもある卵巣は、様々な腫瘍ができやすい臓器であります。卵巣の腫瘍は卵巣嚢腫(のうしゅ)とも呼ばれ、その90%は良性と言われています。
良性の腫瘍にはチョコレートの嚢腫や漿液性嚢腫、粘液性嚢腫等の様々な種類の物あり、思春期を越えた女性であれば年齢を問わずできやすい腫瘍も多いです。他にも、卵子の元がヒトの体になろうとして分裂を始めた結果、毛髪や歯などが卵巣嚢腫に含まれている皮様性のう腫というものもあります。ただ、残りの10%は悪性腫瘍(卵巣がん)とされており、排卵により卵巣の組織が剥がされたあと、組織が修復される際に誤った形で修復されることが原因と考えられています。さらに、良性と悪性の中間の性質をもった境界悪性腫瘍もあり、組織判断でどちらであるかを判断します。以上の悪性のものも含めて様々な種類がある卵巣嚢腫ですが、卵巣は腹部の奥に位置するために悪性であっても自覚症状が現れない場合が多いです。そのため、定期的に卵巣腫瘍検査を受ける必要があります。オススメのクリニックは、医療法人ALCYあきたレディースクリニック安田で、様々な産婦人科疾患に対する経験豊富なドクターと最新の各種設備が魅力の病院です。